2010年6月7日月曜日

シンガポール


今、同僚がシンガポールに研修に行っている。
2週間の滞在となる。
彼は5月に入社した人で、うちの会社は大抵、
日本以外で研修をする。
去年入社した別の同僚は中国に4週間の研修だった。
一昨年入社した私はシンガポールに6週間もいた!
早いものだ、入社してもうすぐ2年となる。

アメリカ資本のうちの会社は
環アジアのヘッド・クオーターはシンガポールが担っている。
なぜなら、シンガポーリアンは英語が堪能だからだ。
近隣諸国のマレーシアも英語が堪能で
隣接しているということもあって、
大学生はマレーシアから通ったり、
社会人もマレーシアから通勤したりするそうだ。
だから、シンガポールのうちの会社は
シンガポーリアンというよりも
華僑の末裔たちで構成されている、といった感じが否めない。
なので、中国語も飛び交っている。
マレー系もいるし、フシギな感じはする。

一昨年、6週間も亜熱帯のシンガポールで研修があった時、
私は苦しくて泣き叫びたかった。
ホテルの状態がひどかったり、洗濯機がなかったりで、
会社に訴えて、こぎれいなホテルに変更してもらった。
とんだスタートを切ったシンガポール研修だったのだが、
ここで私は「おひとりさま」ということを学んだ気がする。

日本にいると、テレビを点ければ日本語で何か話してるし、
コンビニに行けば自分の好みの物に出会えたりする。
アメリカに住んでいた時は
テレビを点けても英語だし、
コンビニなんてないし、スーパーは遠いし、
ドラッグストアは品定めするような雰囲気ではまったくないし、
ってな感じで、日常のアメリカは殺伐としている感じでした。
では、シンガポールはどうか、というと
コンビニは、あります。
けれど、好みのものは、うーん、見つかる時もある。
何せ、日本のスナック菓子が売られているのだ。
テレビはどうか、これはやはり日本語のものはないですね。
大抵、中国語。
英語のものは映画やニュースかな。
でも、週末、日本の旅番組を日本語でそのまま放送していて
私は毎週末、それを楽しみにしてましたけどね。
アメリカ時代のようでちょっと懐かしく、
ちょっとほろ苦い気持ちになりました。
しかし、一昨年の夏はなんといってもオリンピックがあったのですよ。
北京オリンピック。これを見てましたね。
勿論、中国とかシンガポール、台湾がメインに映されてましたけど。
滞在日、最後の日はF-1が来てたので、
その爆音を聴きながら友達とSkypeしたのでした。

今はとても懐かしいのですが、
滞在時は、結構辛かったのが食べ物。
6週間、ホテル住まい、というのも厳しいもんがあります。
普段はホーカーという屋台村みたいな所で済ませます。
でも、週末は、ちょっといいもん、食べたいよな、
ってことで、ラッフルズホテルに何度か行きました。
そこでよく食べたのが写真のサンドイッチです。
パンの種類が色々あって、
大抵、このライ麦系の全粒が入ったものを選んで
挟むものもガラスのショーケースからアレコレと選び
サンドしてもらいます。
コーヒー付きで、日本円で800円ぐらいかな。
シンガポールからすると高いと思いますね、物価的に。
S$1/ 66円ぐらいかな、今。
私の行ってた当時はまだ70円切ってなかったように思うのですが
円高ですね。

さて、その「おひとりさま」ですが、
色んなことに慣れきって、依頼心が強かった私は
シンガポールでぽつねんと、ひとりぼっちなって
それでも楽しいこと見つけて生きていく
っていう、基本中の基本を、このシンガポールで知った気がします。
ラッフルズホテルのサンドイッチは
たまたま入ったカフェで見つけて何度か食べたけど、
誰かと一緒に食べたいなぁ、と思いながらも、
一人でもいいじゃないか、とも思ったり、
まぁ、色んなことを考えたのでした。
当時は、イヤでイヤで逃げたかった彼の地ですが、
今は、別のビジョンで眺めてまた行きたいな、と思います。
でも、行くとしても、やっぱ、ひとりかな。
そうそう、旅って、本当に安心できる人でないなら、
ひとりでいる方がいいな、と思っています。

だんなさんは旅好きではないので、
出かけるとしたらひとりの方が気が楽だろうな。
私には老いた両親がいるので
親孝行にどこか、旅行にでも連れて行ってあげなきゃ、
と思ってるので、シンガポールなんていいかも、
なんて、私が行きたいのも相まって、思ってます。

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