2010年6月1日火曜日

ふたつ目のロマンス


シューマンの3つのロマンスのうち、
私はふたつ目が好きで
この曲をアメリカ時代のフルートの先生
Kim Collins師の演奏録音を聴いたことがある。
彼女の演奏は骨太な感じがする。
彼女のFace Bookでこの曲が聴けます。

さて、しかし、そもそも、この曲は
オーボエのために書かれたもののようです。
なので、この楽譜を手に入れたとき、
オーボー先生に吹いてもらいました(!)
私だけがお客さん、という
超贅沢な環境でございました。
当然なのですが…うまい。
涙も出そうなほどです。
オーボー先生、ちゃきちゃきの江戸っ子とのことですが、
こういう、しっとり系が至極ウマくて
泣かせる曲がなんとも聴かせる。
私も斯くありたい!と
基礎練習そっちのけで、オーボーに関しては
この曲を練習し始めていますが…。

この曲は♯が3つついていますのでA durです。
あ、アメリカで習ってA majorと記憶していましたが
オーボー先生には「ドイツ式で」といわれ
覚え始めております、はい。
さて、この曲のはじめの音は
オーボーではとっても難しいCisです。
すごーく、苦手な音なのです。
なぜなら、左手の一番上のキイが半開ですが、
実際はキイを全部押さえるため
管体自体が長くなり、音が重くなるからです。
それを、ロマンスただようCisにするには
並大抵の練習では到底ロマンスどころではありません。

まずははじめの8小節、そして続く8小節、と
コツコツ、とつなげるしかないのです。
オーボーはオクターブキイを使って上の音を出すので
それに慣れていないため、フルートっぽく吹こうとして
毎回同じところでつまずきます。
指すら慣れてないのに、
シューマンに挑戦、というのは無謀っちゃぁ無謀ですが、
何しろ吹いていて楽しい。
下手で当然さ、とエンジョイしております。
そして、試しにフルートでも吹いて
Kim先生の音を思い出し、また、結局、
ふぅ、とため息が出てしまうのです。

しかしまぁ、最近、なんだかいい方向に
オーボーは向かっているようで、
吹くことに対し、わくわく感が出てきました。
オーボー先生こそ無謀にも、
「あと半年したらオケね」とおっしゃる。
え?と驚くと、
「今入らないで、いつ入るの?
どんどん曲吹いて、合奏しないとウマくならないよ」
とのことです。
半年後、私はどうなってるのでしょうか??

*写真はAmazonで買ったシューマンの
「3つのロマンス 作品94 オーボエとピアノのための」

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